Faith to Face  ~オレキケ社労士の日々ウダウダ!!~

社会保険労務士として、日々奮闘中のT&Dが、日々起こる話をウダウダ語ります。

国民年金制度の行方

先週6日、厚生労働部会は、国民年金保険料の納付率向上策などをまとめた国民年金法等改正案を了承しています。



政府は近く閣議決定し、通常国会に提出される予定です。



今回の改正で、国民年金の保険料の納付猶予の対象が30歳未満から50歳未満まで拡大され、さらに保険料の全額免除の申請を民間の指定事業者が受託することができるようになるそうです。



免除申請
現在の制度はこんな感じ




なんだか心配な制度です。



この制度が導入されると、おそらく、毎回国民年金の現状を示すとして発表される納付率は上がるんでしょうね。



何故なら、猶予や免除の対象者は納付率を計算する時の分母には入りませんので。



分母が小さくなれば、同じ納付者数でも納付率は上がるの当然です。



例えば、こんな感じ・・・



2012年度末に公的年金の第一号被保険者、つまり国民年金加入者は1864万人。


このうち、法定免除者は134万人、申請免除者(全額)は239万人、学生納付特例対象者が172万人、若年者納付猶予者が42万人、合計587万人。



納付率を計算する場合は、1864万人からこの免除者等587万人が引かれた1277万人が納付率計算の分母になるのです。(実際には納付月数を使って計算しますので少しわかりやすい表現になっていますが)


このような計算で計算した納付率が「59%」でした。


平成24年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況



今回の改正案ではこの分母の入らない全額免除者や納付猶予者の枠を広げようというのですからより分母は小さくなっていきます。



結果、見た目の納付率は上がります。



これって、誰のために、何のためにされるのでしょうね。



今回の改正では、納付金額自体が増えるわけではありませんので、根本的な解決法になりません。



むしろ支払うべき全体の金額が減っていくわけですので、制度的には逆に厳しくなるような気が・・・



そもそも、被保険者の3分の1ほどもの人が支払う事ができない制度というのは成立していると言えるのでしょうか?



抜本的な見直しが必要と言われる年金制度ですが、今のところ、大きな変化はなさそうなだけに、不安はつのるばかりです。


平成 25 年 11 月末現在 国民年金保険料の納付率

世にも不思議な共済年金と厚生年金の違いのお話PageTopダブルループ学習

コメント

コメントの投稿

 管理人だけに表示する

トラックバック

http://facetofaithsrtd.blog76.fc2.com/tb.php/1156-97012a6d

プロフィール

労務管理は社会保険労務士事務所・オフィスT&D Faith(フェイス)経営労務事務所

オフィスT&D

Author:オフィスT&D
オフィスT&D Faith(フェイス)経営労務事務所は、大阪市北区に事務所を構える社会保険労務士事務所です。最適な人事労務管理など、様々なご要望にお応えいたします。どうぞお気軽にご相談ください。

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

カテゴリ

最新記事

リンク

このブログをリンクに追加する

J-NET21

オレキケブログへようこそ!!

RSSリンクの表示