Faith to Face  ~オレキケ社労士の日々ウダウダ!!~

社会保険労務士として、日々奮闘中のT&Dが、日々起こる話をウダウダ語ります。

求人票と労働条件

昨年からブラック、ブラックとやたらとやかましい状況が続いていますが、そんな声が大きくなるにつれて、この頃は労働行政もその姿勢を変化しつつあります。



例えば、ハローワークですが、次のような取り組みを発表しています。



「ハローワークでの求人票と実際の労働条件が異なる場合の対策を強化します」



この取り組みの為に厚生労働省は 「ハローワーク求人ホットライン」を開設するなど、ハローワーク(公共職業安定所)で公開している求人票の記載内容と、実際の労働条件が異なる場合の対策を強化するそうです。



平成24年度に全国のハローワークに寄せられた申出で、求人票の記載内容と実際の労働条件が違うといった申出は、7783件あったそうです。


申出の内容の上位は、賃金に関することが 2031件(26%)、就業時間に関することが1405件(18%)、選考方法・応募書類に関することが 1030件(13%)。



そういう状況を踏まえて次のような対策を行い、 求人票の記載内容の正確な把握、求職者の期待と信頼に応えられる職業紹介・就職支援を行うということだそうです。



[具体的な対策]

◆「ハローワーク求人ホットライン(求職者・就業者用)」を開設

ハローワークの求人に関する、求職者や就業者からの申出を全国一元的に受け付ける専用窓口を3月24日(月)から開設します。



◆ホットラインへの申出について、事実確認と必要な指導などを徹底
都道府県の労働局・ハローワークは、労働基準監督署や日本年金機構、都道府県の消費生活センターなどと連携を図り、該当する企業などに対して事実確認と必要な指導などを行います。



◆ 申出の集計・分析を行い、未然防止策の検討・実施に活用
平成26年度からは毎年、ホットラインや全国のハローワークに寄せられた申出の集計・分析を行い、求人票と実際の労働条件が異なるようなことが起こらないよう、防止策の検討や実施に活用します。




求人票と労働条件




まぁ、今回の対策は当然正論ですので、異論を唱える余地はないとは思いますが、こういった発想の施策って、戦後から労働基準法の中にも脈々と流れる「企業>社員」という事を前提にした考え方なんでしょうね。



ところが実際には大企業は別にして中小企業ではその逆もありますし、最近は特にその傾向が強い。



入社してもやる事やらず(もしくはできず)権利主張ばかりする社員が多発してて困っておられる経営者の声は数知れず。



最近はどの方も「怖くて社員を雇われへん」なんておっしゃられるわけで・・・



これって本当に行政の方々や法律が目指している趣旨に合致しているのだろうかとついつい考え込んでしまいます。



「会社に労働条件の明確化を厳しくを求めるのであれば、その逆も求めたくなるよね」という声も聞こえてくるような気が・・・



ハローワークの求人票の事に絞って考えても、上記のようなクレームは単純に悪意があるものだけではなく、使い勝手が悪いハローワークの杓子定規でガチガチな求人条件の定義づけが誤解の原因となっているケースも少なくありません。



実際、労働条件って、特に賃金は今後の期待に対する条件等など文章にしにくいケースもありますし、その人を実際に見て話を聞いてみないと、決めれなかったり、意図が伝わらなかったりということがあるものです。



そういう部分も考えて改良・改善をして頂きながら、今回のような取り組みをしてほしいものです。




そもそも、これは労働法関係だけの事ではないですが、「人と人」が関係する物事には必ず「行間」というものがあるはずで・・・



そういう「行間」に感情を通わせるような労使の関係を考えていかないと、両者の関係って一層ギクシャクするばかりでどちらにとってもいいことがない状態になるのではと少し不安を感じたりもします。



現在「ブラック、ブラック」と事あるごとにマスコミ等で騒がれ、厚生労働省をはじめとした各行政の皆様には大変なプレッシャーがかかっていると思います。



そんな中ですが行政の皆様には、プレッシャーに左右される事無く、個々の社員を守る観点とグローバル化の中でこの国をより良くするという国益の観点の両方を持って頂いて、「行間」に心を通わせるような、冷静かつ現実的な対応をして頂きたいものです。



今のような労使対立のような流れが突き進んでしまいますと、益々、会社を疑い権利にばかり気がとられるような社員が増え、一方で、社員の社内での行動を監視したり、会話を規制したりと徹底的に管理、監視して法的問題を防ごうと、過敏に反応し、行き過ぎた対応をしようとする企業も増えていくと予想されます。



そのような関係は誰も望むところではないと思いますし、本来仕事はもっと自発的かつ楽しいものだと思いますので・・・


「ハローワーク求人ホットライン」


平成24年度における申出等の件数及び内訳(試行的に把握した数値)


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