本日のお勧めの一冊は「日本の治安」(後藤啓二著)です。
本書は、元警察庁勤務、その後内閣参事官として安全保障・危機管理などを担当し、今は弁護士として活躍されている後藤さんが書かれた本で、そのキャリアを活かして、日本の治安の乱れの原因を、取り締まる側の観点から説明しています。
立証責任の問題や、個人情報保護の問題等々、明らかに犯罪に繋がる可能性があるにもかかわらず、立ちはだかる法的壁などの問題点を指摘し、今後の有るべき防犯対策の姿について、述べられています。
本書を読むと、法律を知っていたり、内情を知ると、今程犯罪を立証するのは難しいものなのか?という事を感じます。
「悪い事をすれば、罰せられる」ということは当たり前ではない場合も有り得るという怖さ、しかし取締りを厳しくしすぎる事の日常生活への影響等、やり過ぎれば問題になり、やらなければ問題になる、という治安を維持する事の難しさを考えさせられる一冊です。
ご興味のある方は是非・・・
日本の治安 (新潮新書) (2009/07) 後藤 啓二 商品詳細を見る |
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