Faith to Face  ~オレキケ社労士の日々ウダウダ!!~

社会保険労務士として、日々奮闘中のT&Dが、日々起こる話をウダウダ語ります。

1日8時間は長すぎる?

私たちは今、多くの企業が1日8時間労働が当たり前と考えています。


給与なども、この労働時間を前提に考えられているかと思いますが、この考え方が「おかしいのでは?」と異論を唱える方が最近は増えてきているようです。


例えば、「Tower Paddle Boards」の共同創業者でありCEOのStephan Aarstolは、1日のうちの大半の時間は無駄になっており、解雇されないようにするために生産性すら誤魔化されていると言っているそうです。


そのような話を受け、これを実践した企業があります。


Aarstolは社員の労働時間を5時間に制限したそうです。


なんとなく、労働時間が短くなると、プレッシャーが増え、大変な気がしますが、結果的にはこの挑戦は社員の方にも受け入れられうまくいっているとのこと。


この会社は新しい取り組みについて次のように語っています。


「1日の労働時間が5時間になり、ほとんどの社員は休暇よりも、仕事をする週の方がより充実するようになりました。社員は、時間という自分たちに唯一足りていないものによって、生活の質を上げることに大きくシフトしたので、貧しくではなく、豊かな世界へと移行していったのです。


情報化の時代になり、労働者の知識レベルが大きく変わりました。工場の組み立てラインや産業革命によって生産性が向上した劇的な変化と似ていますが、それは肉体労働者にとっての変化でした。


現代人の働き方は主に知的労働です。学び、アイデアを生み、コミュニケーションをします。テクノロジーの進化のおかげで、これらすべては、以前かかっていたほどの時間がかからなくなりました。


産業革命の時代は機械が労働者の生産性を大幅に変えましたが、それでもまだ1日10〜16時間は働いていました。文字通り、人間の肉体に死ぬほど負荷がかかっていたのです。現代では、ほとんどの人に精神的な負荷がかかっているという意味で、同じような症状があります。薬の服用、違法薬物の乱用、肥満、精神疾患、燃え尽き症候群、離婚率の上昇など、上げればきりがありません。


知的労働の世界の大きな嘘は、8時間の労働時間のうち本当に8時間仕事しているということです。実際に仕事をしているのは2〜3時間というのが実情で、そのために8時間かけているだけです。参ってしまっている社員の大半は、身の周りにある生産性を向上させるツールすら使っていません。


ビジネスは、制限があることで効率が上がり、イノベーションが生まれます。倉庫で起業した3人が大企業を混乱させられるのも、そのような理由からです。資金や人材が限られているので、競争に勝つためにクリエイティブなアイデアを見つけるのです。スタートアップのアイデンティティであるそのようなアイデアで、競争で優位に立つようになります。


5時間労働は、社員が生産性向上ツールを使うようにするために、社員に対して同じようにこの制限の法則を当てはめたのです。5時間労働を実施したところ、社員は明らかに1日5時間、朝8時〜午後1時まで働くようになりましたが、求められる生産性レベルは変わりません。この5時間の間に仕事を終わらせられなければ、仕事が終わるまで会社に残らなければなりません。それでも仕事が終わらなければ、解雇されます。


その結果、社員は生産性向上ツールを使うようになりました。時間を無駄にしたくないというプレッシャーがあるので、オンラインショッピングやSNSにかまけることはありません。パフォーマンスを上げなければというプレッシャーによって、社員は自分自身が生産的になり、競争力をつけなければならなくなったのです。それでも、必要な時は週60時間は働くことができますが、1週間で1カ月分の仕事をします。


知的な仕事をするというのは、エネルギーを管理するということです。知的労働の世界では、幸福というのは究極の生産性向上ツールです。いい人間関係が築けていると、向上するための時間が与えられます。健康であれば、向上するための時間が与えられます。ほとんどの人が、基本的には休暇よりも労働時間を充実させたいと思っているので、経歴に関係なく情熱を追求することができます。今の自分は人生を豊かにするもののために働いているとわかっているので、より誠実に仕事をします。社員と再交渉したようなものです。もはや仕事のために生きている人はいません。生きるために働いているのです。人生の質が10倍変わります。社員は人生のもっと大事なことを意識をするようになります。


知的労働の世界では、強力な生産性ツールを大幅に利用すれば、社員間の違いがそこまで劇的には出ませんでした。社員は大変です。トップの人材は、平均的な人材よりも少し優秀なだけではなく、かなり優秀ということになります。


5時間労働では、知的労働者は豊かな世界に移行しました。ある程度のレベルを超えると、お金だけでは生活や人生は豊かにはなりません。しかし、与えられた時間が限られることによって豊かになります。それで、会社を伸ばしてくれるような優秀な人材を確保できます。


弊社が2015年6月に5時間労働を導入した時、夏時間のように3カ月間試験的に導入すると言いましたが、結局5時間労働でも、社員は同じレベルの生産性や期限を守ることを求められます。もし3カ月の試用期間が終わり、8時間労働に戻したとしたら、生産性向上のアイデアを8時間労働でも適用できるかもしれません。これはどんな会社にとっても大きなメリットになります。一時的でリスクはありません。5時間労働を1年間通してやったら、良いことしかありません。」Aarstol著書『The Five-Hour Workday』より


How to Increase Productivity by Working Fewer Hoursより抜粋


働き方改革


日本でも今、働き方改革が強く言われています。


この会社の考え方には、改革のヒントになるのかもしれません。


まずはこれまでの「仕方がない」を捨て、「これをやりきるんだ」という強い決意のもとに「制限」をすることから・・・


その次にある「だからどうする」が私たちの行動を変える一歩になるのではないでしょうか?

平成28年9月以降の社会保険料PageTopキャリアアップ助成金の拡充

コメント

コメントの投稿

 管理人だけに表示する

トラックバック

http://facetofaithsrtd.blog76.fc2.com/tb.php/2015-9c6af425

プロフィール

労務管理は社会保険労務士事務所・オフィスT&D Faith(フェイス)経営労務事務所

オフィスT&D

Author:オフィスT&D
オフィスT&D Faith(フェイス)経営労務事務所は、大阪市北区に事務所を構える社会保険労務士事務所です。最適な人事労務管理など、様々なご要望にお応えいたします。どうぞお気軽にご相談ください。

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ

最新記事

リンク

このブログをリンクに追加する

J-NET21

オレキケブログへようこそ!!

RSSリンクの表示