こんな時は、家族孝行や自己研さんなど皆様それぞれの時間を過ごされていると思いますが、「食欲の秋」「読書の秋」なんて言うことを言う季節でもありますので、お勧めの書籍を一冊
「松下ウェイ(内側から見た改革の真実)」フランシス・マキナニー著 です。
![]() | 松下ウェイ―内側から見た改革の真実 (2007/02/17) フランシス・マキナニー 商品詳細を見る |
2002年3月期決算で戦後初めて赤字に陥った松下電器産業(現パナソニック)をV字回復へと導いた中村邦夫社長(現会長)の改革の内容について、中村氏の相談役になっていたコンサルタントが語っている一冊です。
この中で、企業が成功する要素として、スピードの重要性を説いています。どれだけ早く、顧客のニーズにコンタクトし、それを商品化し、流通させ、現金化していくのか?
そのために必要なあり方や組織構造が、著者の提唱するサッカーボール理論を使って、わかりやすく説明されています。
この本を読んでいると、松下のような先進的な企業でも、官僚的な体制の確立や、それに伴う市場とのかけ離れ等、「慣れ」が企業を腐敗させてしまう、恐ろしさを知ることができます。
それらの慣れが、「習慣化・組織化」した状況から、いかにしてV字解決を成し遂げたのか?
そのプロセスにおける、中村会長や同社幹部のコメント、同社の内部資料を基にしたV字回復のための諸施策の内容は説得力があり、組織改革をするうえで、大切なことを学ぶことができます。
ご興味のある方は是非。
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